学びの基礎体力であるYKKを伸ばす

「学びの本質」は「問題解決力」と「創造力」であることはすでに述べた。ここでは、「学び」に必要な力を述べていきたい。その力は、YKKにある。Yとは、「やれる気」だ。Kとは、「(正しい)危機感」だ。もう一つのKは「好奇心」だ。

「やれる気」

「やる気」ではなく「やれる気」である。人は、「やれる気」があるものに対してのみ「やる気」がでてくる。例えば、バスケットゴールをイメージしてほしい。人は、バスケットゴールの高さが適正であるからシュート練習をする。仮にゴールの高さが30メートル上だったとすればどうであろうか?多くの人は投げる気にすらならないのであろう。ボールを投げるという「やる気」は、入るかもしれないという期待があるときにのみわいてくるのだ。

ホリエモンは、夢がないという若者にこのような切り口で話しかける。ホリエモン「本当に夢ないの?」若者「はい。」ホリエモン「好きな芸能人は?」若者「白石麻衣」ホリエモン「じゃあ、白石麻衣ちゃんと付き合えたらうれしくない?」若者「そりゃ、嬉しいです。」ホリエモン「だったら、それが夢じゃん!!」

ホリエモンにとって、芸能人と付き合うことは1メートル上のリンク。若者にとっては、100メートル上のリンクなのであろう。ただ、若者が見方を変えて(さすがに白石麻衣一択では厳しい?)芸能界との接点を作るという目標設定にすれば、決してリンクの高さは高くないはずだ。



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「やれる気」は小さな成功事例の積み重ねで育むことが出来ることがわかっている。これを、うまくやることが子育てや教育の最初の関門だ。そのためには、①プロセス評価②良いレッテルを貼る③アンカリングという技術をしっておくとよい。

  • プロセス評価

結果や能力ではなくプロセスに焦点を与えて評価するのだ。イチロー選手が「努力しての2割8分と努力していない3割だったら、ぼくは前者のほうを選びます。」といっていたが流石の一言だと言ってよい。それを子育てや教育では確実に実践しないといけない。マスコミや世間は当然3割バッターを賞賛するだろうが、私たちが批評家であってよいはずがない。

従って、「〇〇君は頭が良い」「〇〇点とったのはすごい」などはNGワードだ。「〇〇君の努力しているところはすごいね。」「〇〇点とるために今回はどんな工夫をしたの?」と言い換えないといけない。

  • 良いレッテルを貼る

良いレッテルを貼ってあげることも大切だ。伸びてほしい方向に導くのだ。「うちの子は忍耐力がないから」と言ってはならない。この言葉を聞いた子供は間違いなく「私は、忍耐力ない人間なのだ」と思い込んでしまう。忍耐力をつけてほしいと願うのならば、「だんだん忍耐力がついてきたね」と言わなければならない。頑張る力をつけてほしいなら、「あなたは頑張れる子よ。」と言ってほしい。

良いレッテルを未来に向けて貼ってあげることも効果的だ。子供が正しい行為をしているときに、「このままの調子ならきっと大丈夫だよ」などという声掛けをしてあげることだ。こどもの未来を承認してあげるのだ。良い行動をしているときに「今のあなたなら大丈夫」というメッセージはさらなる子供の良い行動を引き出す。

  •  アンカリング

以上の事をより効果的に引き出すテクニックがアンカリングだ。「プロセスを承認」「良いレッテルを貼る」という日常を続けていると子供が望外の結果を出すことがあるはずだ。その時に派手にお祝いしてあげるとよい。例えば、普段テストで40点くらいの生徒が70点を取った場合。「よし、今日は焼肉を喰いに行くぞ!」などと速攻でお祝いをするのだ。この素早い行動が子供のやる気をさらに高める。これは、イルカの調教師が調教の時に使う技術でもある。たまたま高いジャンプをしたときに大量のアジを素早くご褒美としてあげる。イルカは今のジャンプと大量のアジを結び付けてよいイメージをもち、高いジャンプ(本来ならつらい行為)を楽しく感じるようになる。(焼肉を食べながら結果のみに焦点を当てないこと)

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