社会の最先端を意識させる
「社会の最前線を10代のうちに疑似体験させることで、将来の進路を決める強烈な動機付けになる」
これは、広尾学園中学・高校の校長の言葉である。
- AI(人工知能)やロボット工学など先端技術の研究をする大学教授
- 心臓外科の権威や国境なき医師団で途上国の支援に取り組む医師
- 司法制度改革に取り組む裁判官や弁護士
このような多士済々が、年間で30回程度の講義をするらしい。
『子供向けに簡単に噛み砕いて話す必要はありません。専門用語をいくら使っていただいても結構ですし、仕事にまつわる難しい“大人の事情”に言及していただいても構いません。とにかく、仕事の最前線の生の様子を“手加減せずに”思いきり話してやってください』とお願いしています。
ということなので、通常行われている「職場体験」などとは一線を画すものなのだろう。
何のために勉強するのか
私自身、もしもこの体験が20年前なら医師を目指したかもしれない!という経験がある。
それは、30代のころ胃の調子が悪く胃カメラを飲んだ経験だ。
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通常の人にとっては、他愛もない経験なのかもしれないが、ほとんど病気になったことがない私にとってはこの経験は強烈なものなのだっただろう。
「医者になりたい」と心の奥底で確かに震えるものがあった。
疑似体験をどれだけさせられるかが家庭の力
勉強力=それまでの学力+能力×時間×やり方×モチベーション
と定義することが出来る。
たくさんの子供を見てきたが、多くの子供はこのモチベーションの部分で躓いてしまう。
能力の部分で「うちの子」(東京大学)よりも勝っている人は本当に多いのだが、モチベーションがマイナスで学力を伸ばすことが出来ないのだ。
であるから、そのモチベーションを上げるために広尾学園が、授業以外のところに力を入れるということは極めて合理的であろう。
であるなら、その合理的である手法を家庭で取り入れない法はないのではないだろうか?と思うのである。
とかく、「成績を上げる」といった場合「勉強をしなさい」といったり「塾に通わせたり」小手先に走ってしまう場合もあるが、モチベーションもやはり大事なのである。
それでは、具体的にどうするのか?私自身が子育てでこの面について大切にしてきたことは
(この面以外は YKK子育て法にて)
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- ニュース・新聞で知ったことを子供に「多面的に」面白く語る
- 最先端に自らが触れる努力をする
- たけしのコマダイ数学科をみせる
などである。(このたけしのコマ大は本当に使えるので時間があれば別記事を書きます)
ようは、社会に出てからの疑似体験をさせたり、興味関心を引く話をしたりどれだけできるかが、親力なのだと思う。
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