夢を追うリスクは存在する

「サッカー選手になりたい」「ミュージシャンになりたい」「漫画家になりたい」、そういう夢を語るこどもに大人は一般的に寛容ですね。

しかし、【夢を追うリスク】を感情的にならずに、こどもに説明するのも大人の義務だと思います。

経営学にある1の恐ろしさ

経済学として教育を考える【学力の経済学】という書籍が大ヒットしました。

そこで、それにならって【夢を追う】ということの是非についても経済学的に考えてみましょう。



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経済学では、「1はビジネスで最も危険な数字」であるといわれています。どういうことかというと、【ひとつの商品で売り上げの大半を上げている場合それは危険だ】という理論です。

少し前に合った例としては、バーバリーというブランドに頼り切っていた三陽商会の苦悩があげられます。三陽商会は、みなさんもご存知の【バーバリー】とのライセンス契約を失うと同時に、経営的にも一気に赤字となったのですね。

【1はビジネスで最も恐ろしい数字】と言われるゆえんです。他には、狂牛病事件の時の吉野家もこれにあたりますね。

バーバリー

もしも、ひとつの商品がダメになった時を考えて、1を2にしておきましょう!というのがこの理論の教えです。

勿論、ひとつの商品に専念して成功し続けることもあるわけであくまで【確率論的に考えて】優位ということですよ。

ひとつの商品での成功例

テニスの錦織選手は、中学校2年生の時に渡米してIMGアカデミーに入っています。すべてをテニスに捧げて成功した例ですね。

亀田三兄弟、三人とも中学校卒業までの学歴です。しかし、三人とも世界チャンピオンになっていますので、これも成功例でしょう。

ひとつのことに集中するメリットは

ひとつの商品での失敗例

成功例と違って失敗例はなかなか目にすることができないのが現実です。そこで紹介したいのが、【将棋の子】という本です。この本にはひとつの夢を追うことのリスクについてしっかりと書かれています。あらすじを紹介しておきます。

「将棋の子」(大崎善生 著)は、将棋の棋士を目指して北海道から母と二人で上京した天才少年・成田英二の半生を追ったノンフィクション小説である。将棋のプロになるためには、奨励会と呼ばれるプロ棋士養成のための組織に入り、26歳までに規定の成績を収めて四段に昇段しなければならない。そのため、早い場合は小学生のうちから奨励会に入会し、青春時代の大半を費やしてプロを目指す

奨励会に入ること自体、非常に狭き門であり、プロ棋士が才能を見出した少年・少女だけが入会を許されるのだがその奨励会に入って長い修行を経ても、規定の年齢までに四段になれるのはわずかに2割弱だ。両親の期待を受けながらプロを目指す成田が24歳の時、父は不幸にして急死し、母はガンで余命1年と宣告される。年齢制限を間近にした成田は重圧に耐えられず、ついに奨励会を退会する。両親と将棋をいっぺんに失った成田の人生は厳しいものになる。

将棋という世界は特別で【奨励会】で8割が脱落するのです。私たちは、奨励会を突破して輝かしい成績を収めている羽生さんや渡辺さんといった人しかみることはできません。しかし、若くして【天才】と言われた8割はプロになることなく26歳までに去っていくという現実があるのですね。

おこさんが【ひとつの夢を追いかける】ことを希望したときに、親子で一度読んで欲しい本です。




この本に私が思い入れがあるもう一つの理由があります。

私は中学校時代、正課クラブで将棋を取っていました。そこには、Y先輩という将棋が圧倒的に強い人がいたんですね。どのくらい強いかというと、金/銀/飛車/角落ちで歯が立たない位の強さでした。

その先輩が中学校を卒業すると同時に【奨励会】に挑戦することになったと聞きました。当時は中学生ですので、その言葉の意味すらわからなかったのですがね。

大人になってふとした時に、Y先輩の事を思い出したんです。そして、ネットを使ってプロ棋士にY先輩の名前があるかどうか検索してみたのです。将棋には少しは興味がある私ですので、タイトル戦レベルの棋士は名前がわかります。ですので、一流の棋士にはなっていないのは承知していたのですが、、、、残念ながらプロにさえなれていなかったのです。

人間は感情がある生き物です。確率論や経営学では語れないものです。

この作品を読んだ後に、親子で感想を言い合ってみるのもいいかもしれません。

最後に、野球がダメになって人生がめちゃくちゃになった!そういう人をたくさん見てきた経験から、野球選手としてよりその前によい社会人として!という、野村克也監督の【第二志望が人生を決める】という言葉をおくってこの稿をしめます。

って
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