小学校中学年までに身に付けさせたい「素直さ」とは
素直であるというと、「なんでも人の言うことを聞く」という風に誤解する人がいるかも知れません。しかし、脳科学者の林成之さんの解釈は、「損得を抜きにして全力投球する心」だというものです。
そこで、思い出したのがまたしても、松下幸之助さんなんですね。
人生で成功する一番の秘訣は何ですか?と聞かれ、松下幸之助さんは「素直な心を持つこと」と答えています。そして、「素直さとはなんですか?」という問いに「寛容にして私心なき心」と答えているのです。
「損得を抜きにする」「私心をなくする」=素直 これが、6歳遅くとも8歳までに身に付けさせたいスキルとなります。
これを、私自身は「パブリックの概念」と名付けていました。
損得を抜きに頑張る
私が指導していて、「こりゃあ、時間がかかるな!」と思う時があります。それは、どういうときかというと「それって、試験に出ないからいいや」と生徒さんが言う場合です。高校生になって戦略的に勉強する場合は別なのですが、小学生や中学生からこの言葉を聞いた瞬間にこの生徒の成績を上げるのが厳しいだろうなと思ってしまい、また、現実そうである場合のほうが圧倒的に多いのです。
そういう子供さんは、「試験に出ない知識は身に付けても損」だと思っているのですね。当然、そう考えるようになったのはご家庭での教育があるわけです。週1回90分でそこをひっくり返すのは時間がかかるのです。
「 」だから勉強したほうがいいよ。「 」にお母さんがよく言うフレーズを入れてくださいという質問を保護者さんにしてみます。
そうすると
- 自分のためだから
- 試験でいい点を取るため
- お金が儲かるから
- 将来楽ができるから
- いい学校に行くために というフレーズが並びます。
これが間違っているということは、もうみなさんならわかりますよね。確かにそういう面はありますよ。ただ、絶対に忘れていけない視点は、林成之さんが言う「損得抜きに」という視点、松下幸之助さんが言う「私心なき心」という視点なのですね。
ですので、私自身は子供に「人の役に立つために」勉強したほうが良い!と言っていました。
ちなみにお子さんを京都大学に進学させた保護者さんにこの質問をしたことがあるのですね。そのお母さんの答えは、「自分の役割を見つける」ために勉強したほうが良い!でした。
また、東京大学に進学させた保護者さんは、「世の中や社会にとっていいことをするために」と答えてくれました。
わが意を得たり!と感じましたね。人間は自分のためには意外と頑張れないものです。だって、保護者の皆さんも「家族のために」という気持ちがあるから頑張れるの場面も多いのではないでしょうか?
叱りました
子どもが中学生以上になってからは、ほとんど叱ったことがないのですが、そのうちの1回のフレーズが
そんな自分のためだけの勉強ならやめてしまえ!!!
というものです。何で叱ったのか状況は全く覚えていないのですが、セリフは覚えています。(汗)
こどもには、素直に育ってほしいですものね。
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