前回の記事で、お子さんの年齢に応じて、親こそが変わらなければならないことを述べました。今回は、さらにそれを詳しく見ていきましょう。

依存期(0歳から3歳)~肯定的な人格形成をする時期

依存期をさらに細かく分けると、0歳から6か月の絶対的依存期、6か月から1歳の移行期、1歳から3歳の相対的依存期に分けることができます。

相対的依存期では、自分と母親が異なる存在であることを認識し始めます。また、第三者を加えての三者関係を学んでいく時期です。この時期には、嫉妬や競争心なども出てきます。ですので、親の意見が100%通る時期ではなくなり、「いやいやの時期」ともいわれます。(この「いやいや」を第一次反抗期とも呼びます)

こどもの「いやいや」は、表現を変えてあげることで対処できることを覚えておきましょう。お風呂に入れたい場合に、「お風呂に入ろう」で通じない場合、「お風呂でアンパンマンが待っているよ!」などと言ってあげるのです。これは、私自身の子育てでも活用しました。

しかし、いくら「いやいや」をしても親の保護と干渉が必要なことは変わりありませんので、基本的にありったけの母性で愛してよいでしょう。

ちなみにこの依存期の良好な親子関係は、子供の肯定的な人格形成に必要であるとされています。(ただし、成長してからの人間関係や人生経験によっても修正が可能でもあります)

自立期~依存と独立のバランスを見極める時期

自立期は、依存期(0歳から3歳)と独立期(中学生から)の間に位置します。ですので、依存期において絶対的に必要であった親の保護/干渉をだんだんフェードアウトさせていく時期といえるでしょう。保護/干渉をフェードアウトするとは、失敗するとわかっていても敢えて失敗させることや、子供のすべてを管理しようとしないことです。

具体的には、子供が明日の日課の揃え合わせを忘れていたとしても、あえて指摘しない。子供の友達関係を詮索しすぎないなどあるでしょう。これらは、子どもを「見守る」ことと言えます。当然、しっかりとした承認や共感は忘れずに行いましょう。「見守る」と「無関心」は違います。

ところが、のちに激しい「第二次反抗期」を迎えてしまうご家庭は、「保護/干渉」と「見守る」のバランスを間違えてしまったことによる場合が多いようです。

しっかりと自己分析をして自分が「保護/干渉」よりなら意識して「見守る」というスタンスをとる!などが必要です。

この時期は、こどもの「依存」と「独立」を見極めそれによって、親も「保護/干渉」と「見守る」どちらをすべきか常に判断が必要となるということです。

独立期~そして、対等な関係へ

自立期に芽生えた「自我」は、子供が自分の意志や主体性を持ち始めたことの証でもあります。意志や主体性を持つことによって起こる軋轢を反抗期(第二次反抗期)と呼びます。ですので、適度な反抗期自体は必要なものと言えるでしょう。

「親」「教師」「大人」「社会」に何だかわからない苛立ちを感じるのは、自然なことなのです。

少し前でいえば、尾崎豊さんが「卒業」で「先生あなたはか弱き大人の代弁者なのか!」と歌い、現在ではけや木坂46さんが「サイレントマジョリティー」で「大人たちに支配されるな!」と歌っています。

子どもが「親」「教師」「大人」「社会」と衝突することは、ある意味大人への通過儀式といえます。

もちろん、まったく反抗期がなかった!というご家庭もあるでしょう。しかし、「親」はともかく、「教師」「大人」「社会」これらすべてとぶつかり合うことがなかった場合、これは自立へのステップが踏めていないといえるのです。

そういう場合には、パラサイトなど社会に不適合になってしまう危険性が出てきてしまいます。

 

 

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