変わるべきは親
先日なかなか深刻な相談を受けました。反抗期に対する相談だったのですが、その対処法を知らず、良かれと思ってしていることが状況をさらに悪くしてしまっていたのですね。親の対処方法は、子供さんのフェイズによって変わってきます。子供は、生物として、(スピードは違えど)変化していきます。それを見極めながら、親の方が変わっていくことが必要なのです。
年齢別親子の関係性(年齢は目安)
年齢 子供 必要な親の愛
0歳から3歳 依存する時期 支配の愛
3歳から小学校高学年 自立し始める時期 バランスの愛
中学生から 独立する時期 見守る愛
支配の愛
この時期の子供は、親への依存なしに100%いきていくことはできません。また、親も理屈抜きで子供の依存に答える愛を備える必要があります。支配の愛は、*1存在承認の一つの形ともいえます。依存と支配が、一致する時期はこの時期だけです。
バランスの愛
子供に自我が芽生えてくる頃に必要な愛をバランスの愛といいます。親の過剰な愛が、子供の自立を阻害する場合もあります。ですので、子ども扱いをやめていく必要があります。存在承認を基本にしながらも、こどもがおこなった*2プロセスを承認する。このまま、がんばればあなたは大丈夫よ!という*3未来を承認する活動をバランスをもって行うことが必要な時期です。この時期、親が気を付けることは、徐々に「命令」「強制」から手を引くということです。
〇〇しちゃあいけないよ!〇〇しなさい!は、ここぞという時以外は使ってはいけません。
見守る愛
子供を親とは別の一つの人格として扱う時期になります。無償の愛、バランスの愛を終えたら、「必要な時に手を貸す」というスタンスに変わってください。この状態を見守る愛と言います。存在承認、プロセス承認よりも未来承認に軸足を置く時期となります。この時期の過剰なかかわりは、よくありません。「必要な時には手を貸す」よというスタンスがあることで、子供は広い社会に目を向け羽ばたいていくのです
「命令」「強制」は、してはいけない時期です。ある調査による、「勉強しなさい!」が、勉強に対してマイナスのモチベーションをもたらすのも、この理由によるものです。
以上の事が行えていないときに、一般的に反抗期がやってくることになります。
*1 存在承認~理屈なしに、子供がただいてくれるだけで私は満足よという承認活動
*2 プロセス承認~子供が行った良い点を結果に関わりなく認める承認活動
*3 未来承認~子供が今のままで成長していけば、きっとよくなるというメッセージを送る承認活動
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